こどもの日。
朝起きてスマホを見ていると、赤ちゃんが兜をかぶっている画像を目にし、我が家も息子が着用できる兜を手作りで作ろうと当日に思い立ちました。
せっかくならいいものを、ということで色画用紙などを近くで購入し、ネットで調べた作り方を参考に、自分なりにアレンジして製作。
作り方をご紹介したいと思います。
■材料
・色画用紙(百均でも可。セリアのものが大きくて色も多くおすすめ)
・木工用ボンド(ノリでも可。粘着力が大きいボンドがおすすめ)
・両面テープ
・コンパス
・カッター
・ハサミ
・穴あけパンチ
こちらが参考にしたWebサイト。今回は装飾などにアレンジを入れました。
■1:兜鉢を作る
黒画用紙にコンパスを使って円を描き、中心点に向かって切り込みを入れる。円は大体手のひらが収まるくらいの大きさ。赤ちゃんがかぶってちょうどいい大きさに調整します。
両面テープを貼ります。
切り込みを入れた箇所を両面テープまで持っていき、円錐型にします。
■2:兜鉢の装飾を作る
続いて兜鉢の装飾を作っていきます。黒画用紙に描いた円より小さめの円を書くのがポイント。
先ほど同様に中心点まで切り込みを入れて兜鉢に貼り付けます。
他にもいろいろな色の画用紙を使って装飾を作っていきます。
こんな感じ。家に飾ってある五月人形の兜も参考にしながらアレンジ。
穴あけパンチを使って。小さな円をたくさん作ります。これを兜鉢に貼り付けて、「鋲(びょう)」にします。
兜鉢の前面につける「鍔(つば)」を作ります。先ほど切り取った黒画用紙の円弧をかたどると綺麗にできます。クリーム色の画用紙に白と黄色の画用紙を貼り付けます。
■3:兜鉢の周りに取り付ける部品を作成
次に「錣(しころ)」を作ります。錣(しころ)とは、兜の裾をぐるりとスカート状に取り囲む部分のことです。3色の画用紙を切り取って3段に貼り付けます。
兜の左右につける「吹き返し」を作ります。「吹き返し」は刀が当たらないように顔を守る部分です。黒画用紙の長方形に、赤画用紙の長方形を貼り付け。好みで装飾を追加します。
裏側には吹き返しの形をキープさせるため、黒画用紙で固定用の留め具を作って貼り付けます。両端に両面テープでガッチリと固定するのがポイントです。
■4:兜鉢の周りに部品を取り付け
「鋲(びょう)」と「鍔(つば)」を兜鉢に貼り付けます。
「鍔(つば)」の側面の位置に「吹き返し」を両面テープで貼り付けます。
兜鉢の後ろには「錣(しころ)」を貼り付けます。また、「吹き返し」の裏側につけておいた留め具を貼り付けます。
「吹き返し」をしっかり固定するするため、両面テープで鍔と接触する位置で固定。ここまでくると、兜らしい形になってきました。
デザインは、奈良県の春日大社に奉納された国宝鎧兜「赤糸威大鎧-竹虎雀飾-」通称「竹雀」を参考にしました。
■5:鍬形(くわがた)を作成
兜で最も大切な部分である「鍬形(くわがた)」を作成します。
実は兜には大きく2種類あります。有名武将の兜をモチーフにした「名将兜」と、合戦の大将が身につける「大将兜」です。
「大将兜」の、典型的な鍬形(くわがた)の形はこのような形をしています。しかし、このデザインでは下部が細く、上部に広がりを持った形をしているため、重さでうまく立ちあがってくれません。
鍬形(くわがた)の先っぽが細いと、貼り付けた時にうまく立ち上がってくれるのでおすすめです。
今回は、群馬県の貫前(ぬきさき)神社に奉納されている「金銅鍬形」を参考に作りました。天を衝くようにすらりと伸びた形が特徴です。以前五月人形の久月に足を運んだ際にこのデザインを目にして、その形の美しさに感動しました。
色画用紙一枚ではペラペラなので、芯を持たせるため、2枚同じ形を切り抜いて重ねて貼り付けます。
水彩絵の具の金色を使って鍬形に色をつけます。絵の具は水で薄めずにそのまま塗るのがおすすめです。
■6:前たて
兜正面につける装飾を作っていきます。龍の装飾が有名です。
今回は我が家の家紋を切り取って「前たて」としようと思います。
家紋をプリントアウトして画用紙にテープで貼り付け、カッターで切り取ります。
鍬形と前たてを先ほどの兜の前面に貼り付けて完成。
■完成!!
正面から見た画像。左右の吹き返しはインパクトが出て写真映えするよう大きめに作っています。
背面から見た画像。赤、マゼンタ、ピンクの三段の錣(しころ)がいい感じです。鍬形が不安定であれば後ろに固定用の支えを貼ってもいいです。
上から見た画像。世界で一つだけの兜です。
息子に被せて写真撮影しました。息子も気に入ってくれたようですが、破壊されるのが怖くて、いつでも回避できるよう、被せずに手で持っちゃってます。^^;
手作りでチャレンジしてみようという方の参考になれば幸いです。
以上、色画用紙で手作り兜でした。