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【京都・三重・滋賀ドライブ⑧】神仏習合の特色が色濃く残る日吉大社へ参拝⛩ その二

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楼門から入るのではないので正式な参拝ルートではないとは思いますが、
立派な摂社の前を抜け西本宮へ!

拝殿からお参りします。

拝殿の内側には猿の絵が多く奉納されていました。

拝殿と西本宮本殿。
西本宮の主祭神は出雲大社や大神神社などに祀られている
国づくりの神として有名な大国主命の別名でもある大己貴神(おおなむちのかみ)。

織田信長の比叡山焼き討ちの被害にあったため、
今ある社殿は1586年造営で先ほどの宇佐宮と同様、正面と両サイドに庇をつけた
日吉大社独特の建築スタイル。本殿は国宝に指定されています。
この建築様式は全国をみてもこの日吉大社にある
西本宮・東本宮・宇佐宮だけなのだそうです。

テレビで見ましたが、なんと床下には神仏習合の名残で
「下殿」と呼ばれるお部屋があり、仏像が安置されています。
日吉大神の御前で比叡山のお坊さんが読経をしている姿は不思議な感じがしました。
日吉大社の一年の内で最大行事である「山王祭」では、
この西本宮前にて比叡山延暦寺の天台座主坊が参拝され、
般若心経を読経するそうです。

絵馬はかわいらしいおさるの形で好きなお顔をかけるみたいですね。

そしてこちらが見たかった西本宮楼門。

軒下の四隅にはかわいらしい猿が屋根を支えながら見張りをしています。
日吉大社では猿は神の使いとされ大切に扱われてきました。
神の猿と書いて「神猿(まさる」と読み、
「まさる」は「魔が去る」、「勝る」に通じるとして
古来から魔除けの象徴とされてきたのだそう。
四隅の神猿さんはそれぞれ違ったポーズをしていてかわいいです。

楼門前には川が流れていて、昔使われていたであろう古そうな石橋が。

奥には今はいけませんが、昔にぎわっていたであろう休憩どころがありました。

楼門前に戻り山王鳥居の方に向かうと、
神猿舎(まさるしゃ)があり、実物の神猿さんに会うことができます。
猿は古くから境内の中で飼われており、
室町時代にはすでに飼われていたという記録が残っているそうです。

神猿舎前を進むと山王鳥居があります。
「合掌鳥居」とも呼ばれ、神仏習合のシンボル的な鳥居である山王鳥居。
上部の三角形の部分は仏教の胎蔵界・金剛界と神道が一体となった
様子を表しているそうです。
こちらの鳥居は大正時代に再建されたもの。


西本宮への参拝を終え、お次は東本宮へと向かいます!
その三へ続く。