ようおまいりでした。

旅の記録や日々感じたことを自由気ままに夫婦で綴っていきます

【書評】老後の資金がありません 著:垣谷美雨

その名の通り老後の資金がない人におすすめの小説です。^^;

簡単な概要は以下の通り。
主人公の篤子(53歳)はきたる老後に向けて貯蓄を一千万円強持つ。
老後はそこそこ安泰かと思いきや、娘の派手婚費用、舅の葬儀・墓石代と大きな出費が次々と続き、トドメの夫婦揃ってのリストラ。
篤子は降りかかる金難や、様々な人間関係にも揉まれながら、知恵を絞って奮闘していく。

■ストーリが中々面白い■
最初はお金が段々減っていくだけの暗い話なのかなーと思っていました。
ですが、読み進めていくうちに、大きな事件が2、3個あって、後半はドキドキハラハラしながら一気に読了!
内容もすごく身近なことですよね。老後の資金なんてまだまだ先のことかと思っていても、いつかは自分に訪れる問題です。読んでいるうちに、50歳で経験しそうな、冠婚葬祭、姑・親戚関係、交友関係とお金の話、どれもすごく描写がリアルで、自分ごととして想像しながら読み進めることができました。

■見かけにはわからない■
個人的に面白かったこととしては、人の実情なんて見かけにはわからないということ。
身なりや振る舞いが優雅でいかにもお金持ちそうなフラワーアレンジメント教室の先生が実はお金に困っていて切羽詰まっていたり、自他共に認める超節約家の友人が一個500円の台湾バナナを買っていたりする。
お金を使うということは難しいことです。
普段はスーパーで何十円の節約をしているのに、ちょっとした自分へのご褒美として二万円の洋服を買ってしまったりする。
大事なのは自分の身の丈を知るということでしょうか。

文庫本で300ページくらい。
リアルで面白おかしく、等身大の日常に引き込まれる良い本でした。