すでに数か月前のことですが、
息子の黄疸の経過の記録です。
新生児の時期というとずっと家で過ごすイメージでしたが、
息子は黄疸の数値が高めということで、
定期的な経過観察が必要でした。
そのため退院してからも毎週のように病院へ通っていました。
途中産後1か月頃に黄疸の数値が上がり、
入院治療も行いましたが産後2か月弱でようやく落ち着きました。
■黄疸とは・・・
血流中のビリルビンが増加し、皮膚や白眼が黄色くなる病状。
(ビリルビンは黄色がかった色素で、古くなった血液細胞中の
ヘモグロビンが代謝を経てビリルビンになる。)
≪新生児黄疸≫
新生児期は肝臓の働きが十分ではないため、
大量のビリルビンを処理しきれず、新生児黄疸として症状が現れる。
新生児黄疸は、肝臓が機能し始める生後2~4日目に現れ、
1~2週間ほどで症状が落ち着くことが多い。
≪母乳性黄疸≫
母乳育児の場合、
母乳に含まれるホルモンが肝臓の酵素の働きを弱めるため、
赤ちゃんが体内でビリルビンをうまく処理しきれず
生後1ヶ月を過ぎても黄疸の症状が残ることがある。
上記以外にも母親と赤ちゃんの血液型が異なることによって起こる
「新生児溶血性貧血による黄疸」や、
処理されたビリルビンを体外にうまく排出できないことで起こる
「閉塞性黄疸」といったものがあるそうです。
息子は産後すぐは新生児黄疸だろうといわれていました。
1か月健診時の詳細な血液検査では肝臓などに特に異常は見られず。
母乳性黄疸と診断されました。
■黄疸の検査方法
≪経皮的ビリルビン検査≫
目視で肌や目の色に黄色みが強いと判断されると、
まず行われるのがミノルタ黄疸計による経皮的ビリルビン検査。
計器をおでこ・胸に当ててビリルビンの数値を測る。
採血する必要がないことから、赤ちゃんに優しく、
採血よりも簡単に測定が可能。
ミノルタ黄疸計での測定値が15mg/dl以上であれば血液検査。
息子は毎回数値が15mg/dl以上で血液検査してました。
≪血液検査≫
足の裏を針で刺し、血が出てきたら細い管
(ボールペンのインクが入っている芯みたいなもの)
で採血し計器で測定。
30分ほどで結果が出る。
※1か月健診の時により詳細がわかる血液検査の時は、
結果が出るまで1時間以上かかっていました。
■黄疸の診察の主な流れ
①総合受付にて受付
↓
②西3棟窓口にて受付票を渡す↓
③体温チェック・黄疸数値をミノルタ黄疸計にて検査
↓
④面談室にて体重測定、採血
↓
⑤検査結果が出るまでの間授乳(約30分)
↓
⑥検査結果を先生から聞き、次回の診察予約
↓
⑦会計
■黄疸の治療
黄疸の治療として光療法が行われました。
(産後すぐと産後1か月の入院時)
機械についている服の下はオムツだけつけた状態で寝ています。
顔の部分は当たらないようにカバーがあり、
顔から下部分の背面に光が当たっていました。
オムツ替え・授乳以外はこの機会に寝る形で1日過ごし、
照射後はリバウンドしないか経過をみました。
照射後の体の変化として、
目や体の色の黄色みが弱くなり、
便の色が黄土色から緑色に変化していました。
こちらの機械が導入されたのはここ最近で、
以前までは目元をサングラスで隠し、
保育器の中で上から緑色の光を当てていたそうです。
■息子の黄疸数値の経過
血液検査によるビリルビン値の推移は以下のグラフの通りです。
産後は16mg/dl前後で推移していましたが、
1か月健診での検査で入院のボーダーラインを超えたため、
治療入院が必要になりました。
9月7日の昼から丸一日光線治療を行った後は、
数値も下がり、その後の大きなリバウンドもありませんでした。
■写真で見る肌色の変化
【産後1か月】
肌だけでなく、白目部分も黄色かったです。
入院して光線治療後はビリルビンの数値が落ち着くにつれ、
下半身から徐々に黄色みが抜けていきました。
【産後3か月】
全身黄色みが抜けて肌も白くなりました。
母乳性黄疸ということで、光線治療でも改善されなければ
一時的にミルクに切り替えることも視野に入れていましたが、
その必要もなく無事に黄疸がなくなり本当によかったです。
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初めての育児で黄疸についてまったく知識がなかったですし、
なかなか黄疸がおさまらず入院が必要になった時は
本当に大丈夫かなと不安な気持ちでいっぱいでした。
母乳をよく飲み、うんち・おしっこもたくさん出ていましたが、
黄疸の数値が落ち着くまでかなり時間がかかりました。
何はともあれ無事黄疸の症状が落ち着いてよかったです。
産後1か月頃の入院治療については
また別途書き残そうと思います。