今回書評として紹介するのは、芸能人としてテレビ番組で活躍されている上田晋也さんのエッセイ。
タレント同士の関わり、子育てのこと、旅行のこと、自身の老いについて、
上田さんの私生活がとっても面白おかしく書かれています。
話が上手い人は文章もお上手で、読み始めると止まらずスラスラと一日で読めてしまいました。
特に好きだったのが子育てのお話と海外旅行のお話。
子育てのお話の一部をご紹介。
上田さんに娘さんが産まれた頃、仕事が忙しくて中々家にいる時間がなく、赤ん坊の頃のお子さんと過ごす時間がほとんど取れなかったよう。
これはまずいと休暇を取って奥さんを労い、一日一人で赤ん坊の面倒を見ることに。
ところが奥さんが家を出てすぐ赤ん坊は泣いてしまします。
奥さんに言われていた通り、ミルクをあげて、おもちゃをあげて、オムツを変えても一向に泣き止みません。いくら手を尽くしても、一時間半以上泣いています。
ここで上田さん、衝撃の事実が発覚。
一時間半泣き止まない様子を見て、上田さん自身パニックになり頭を冷やそうと別の部屋に移動した時、赤ん坊は泣き止みます。
そして上田さんが赤ん坊のいる部屋に戻るとまた泣き始めてしまうのです。
そう、つまり赤ん坊は1時間半上田さんに対して泣いていたのです。
要するに半年間ほど育児ができなかった上田さんは、赤ん坊からしたら、一度も面倒を見てもらっていない赤の他人だったのです。^^;
こんな感じで赤裸々に上田さんの私生活が綴られています。
家族と両夫婦の両親らでニュージーランドに星を見に、海外旅行に行ったお話もとっても面白いのでぜひ本書を手にとって読んでみてください。
人は自分の失敗を出したがらないものですが、失敗談や恥をかいてしまった出来事をこんなに面白おかしく素直にかけるのは流石だと思います。
たくさん笑って明日も楽しく過ごせる素敵な本でした。