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【全国一の宮】#1 賀茂別雷神社(上賀茂神社)

この記事は、全国47都道府県にそれぞれ存在する最も序列の高い神社「一の宮」を巡礼する一の宮巡りについての記事です。

※全国一の宮については前回の記事をご覧ください。

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■賀茂別雷神社■
最初の1社は山城国一の宮「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」。
参拝は令和2年9月に行いました。こちらが御朱印。すごく達筆な字です。

f:id:Chankana:20220103173806j:plain賀茂別雷神社は、京都府京都市北区にあり上賀茂神社の名で親しまれています。
世界遺産にも登録されてる由緒正しき神社です。


京阪出町柳駅の前にある「出町柳駅前」というバス停から「市営4」に乗り約30分。
少し京都の中心地から外れたところにあります。170台停められる大きな駐車場(30分100円)があるので車で来るのが便利かもしれません。

f:id:Chankana:20220103145455j:plain入り口には大きな朱色の鳥居がありました。

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鳥居を抜けると開けた芝生があり、中心を参道が通っています。

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正面にまた鳥居があり、ここを潜ると、正面に「細殿」があります。

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細殿の前には、上賀茂神社では有名な立砂(盛砂)がありました。

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さらに奥に進み、手水舎で清めました。
手水舎の水は、神社の背後に位置する神山(こうやま)から流れてくる水を使用しているそうです。
まだ暑い9月に参拝したため、頭上には涼しげな風鈴が飾ってあります。

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そしてこの立派な楼門。
いよいよ本殿に近づきました。

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無事に本殿にてお参りをしてきました。
この日は運よく非公開文化財の特別公開があり、さまざまな文化財はもちろん、神話を聞いたり、普段は入れない本殿の奥に入って説明を受けました。

■神話■
写真に撮ることはできなかったのですが、特別公開で聞いた神話をご紹介したいと思います。

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引用:上賀茂神社HPより(https://www.kamigamojinja.jp/about/shinwa/)

太古の昔、轟く雷鳴と同時に、天から一本の「丹塗の矢」が降ってきました。

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引用:上賀茂神社HPより(https://www.kamigamojinja.jp/about/shinwa/)

ある日、賀茂一族の一人、玉依比売命(たまよりひめのみこと)は鴨川上流でこの丹塗の矢を見つけ、持ち帰ります。

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引用:上賀茂神社HPより(https://www.kamigamojinja.jp/about/shinwa/)

そして丹塗の矢を床に祀りお休みになられたところ、この矢の不思議な力によりご懐妊し、赤ん坊を授かります。

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引用:上賀茂神社HPより(https://www.kamigamojinja.jp/about/shinwa/)

生まれた赤ん坊が元服した時、一族の長であり祖父にあたる賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が宴を開きました。宴の中、賀茂建角身命はその子に「自分の父親に盃を渡しなさい」と命じました。
その子は「我が父は天津神なり」と盃を天に掲げ、雷鳴と共に天に登ってしまいました。
残された玉依比売命は再びその子に会いたいと願っていたところ、夢にその子が現れ、さまざまな条件のもとお祭りを開けば再び降り立つという旨のお告げを聞きました。

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引用:上賀茂神社HPより(https://www.kamigamojinja.jp/about/shinwa/)

玉依比売命、賀茂建角身命はそのお告げ通りにお祭りを行ったところ、天より成人の姿となったその子が神山にご降臨されました。これが上賀茂神社に祀られている御祭神である「賀茂別雷大神」だそうです。

■御神徳など■
神話の通り、賀茂別雷大神は雷の神様。
境内の御由緒には、「雷のような強い力で私たちに起こる全ての災いを祓い、幸せに導いてくださると共に、電気産業・農耕守護・国家安泰の神として崇敬されています。」とありました。

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現地の参拝者のお話によると、境内の参道もギザギザで雷の形をしているそうです。境内のマップを見ると写真の黄色線が示すように確かにそんな感じがします。

■片岡社■
境内には先ほど神話で登場した玉依比売命を祀ってある片岡社もあります。

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ここは恋愛成就、縁結びのご利益で有名。
その昔、紫式部も参拝し、ここで和歌を読んだと言われています。

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絵馬のデザインも、紫式部が描かれていてハートの形をしていますね。
こちらの片岡社には、女性やカップルがよくお参りされているのをたびたび目にします。

■終わりに■
一の宮巡礼の記念すべき一社目は上賀茂神社でした。
私はこの上賀茂神社で一の宮御朱印帳を知って、購入しました。

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写真の赤い丸の場所が御朱印帳や御朱印をいただけるところです。ネットやSNSで調べると令和3年12月現在、直書きでいただけたという声がありました。

ちなみに最初の大きな鳥居の前に食事処があり、そこで山菜そばを召し上がりました。

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古くから上賀茂で栽培されているすぐき菜を発酵させた「すぐき漬け」は冬の京都を代表するおいしい漬物だそう。ぜひお参りに来たときは召し上がってみてください。

永い道のりになりそうですが、各神社にまつわる日本の神話や土着の文化を知りながら全国津々浦々巡ってみたいです。
以上、【全国の一宮】#1 賀茂別雷神社でした。